統合失調症の見える世界

妄想の世界に閉じ込められている

妄想世界とはなにか

統合失調症には幻視幻聴妄想があることは以前に述べたが

今回はそれらをより掘り下げようと思う

基本的に統合失調症は幻視が見られることは稀だ

幻視があるかどうかが病状が重いか軽いかで分けられる

また陰性症状の長さも関係する 普通だったら2,3年もあれば回復するが

僕や僕の姉のような重統合失調症患者は10年罹って治るかどうかだろう

現に僕は再発前までずっと陰性症状で5年間あったのだ

今回はよりひどくなったので10年以上は確定だろう

また陰性症状が出たからと言って必ずしも陽性症状が治まったとはかぎらない

僕と僕の姉も陽性症状と陰性症状が両方あった

参考にすると僕の姉は17歳の時に統合失調症になったのだが30歳になった今もどちらもある

統合失調症はそれだけ辛い病気だということだ

それで本題の妄想世界とは何かだがたとえば幻視が一部分だったら(人が普通の人が見ているより増えているなど)ならば生活はできなくもないだろう

しかし僕の場合全体的にありインターネット上のサイトも妄想のサイトがあり

しかもそのサイトに金を払うことすらできる

テレビの内容も変わっており例えば陰鬱で有名なひぐらしのなく頃にというアニメの内容が

少し明るくなったりとかするのだ 僕の見ているアニメの内容は現実とは全く違う

故にニュースなど見ても意味を持たない

また風景を見ても前より変化している

いわゆるパラレルワールドに来たかのような錯覚を覚えるのだ

もちろんそれらは自分の脳が作っているのであり世界が移動したわけではないだろう

僕は北朝鮮のごとく情報統制された日本も見てきたし

他人が普段より優しくなっている妄想も見てきた

これらは私だけが見えている妄想世界だ

妄想世界から抜け出すには薬が効くのを待つしかないが

生憎僕は医者から一生付き合っていきましょうと言われている

妄想世界にいるのが長ければ長いほど現実が何かわからなくなっていく

仮に現実に戻れたとして誰が妄想世界ではなく現実だと理解できるだろうか

例えば今見ている世界が夢の世界なのではないだろうかということを完全に否定できる人など

誰一人いないだろう

自分の認知している世界が自分の世界であり夢かどうかなど誰にも証明できないのだ

何が妄想で何が現実か 全く分からない

あやふやで地に足がつかない感覚

おそらく僕はずっと妄想世界に閉じ込められるのだろう