統合失調症の見える世界

妄想の世界に閉じ込められている

過去に書いた自作novel

今日という日は意味を持たない、明日も、その先も。

救い...その時まで神の掌の上で踊り続けるだろう。

ーーー今日も変わり映えのない退屈な一日だ。

僕はパソコンを起動していつも見ているサイトを立ち上げた。

「安倍は相変わらず糞だなwww」

ニートは親が悪いよな」

「牌操作で負けたわ」

掲示板サイトに書く作業。いつもの習慣。

こんなことをしても時間の無駄だと分かっているのに辞められない。

自分を見たくないから、何かをしていれば今の人生を考えなくて済むから...

と。そろそろご飯を買いに行くかーーーー僕は外に出た。

今の時間帯は夜の11時ちょっと、人が閑散して静かだ。

僕はこういう雰囲気が落ち着く。

闇と同化していられるから・・・逆に昼は嫌いだ、

騒々しくカップルたちもちらほら見る、殺してやりたいとも思う

まぁ。自分はその時間寝ているから関係ないのだが。

外に出ると北風が吹いていた、今は12月、すっかり冬になっていた。

さっそくスーパーで弁当を買いに行く。今日はカキフライ弁当を買った。

家路を歩いているとピタと足が止まった。心臓がバクバクしている。

僕をこんな惨めな人生にさせたあいつらだ!

見つからないように隠れながら迂回することにした、何か楽しそうに話している。

くそ、僕を地獄に落としたくせにのんきに話しやがって。

そそくさと踵をかえすとあいつらの姿は見えなくなった、

ふぅ・・・胸の鼓動が遅くなったことを確認し落ち着く。

フラッシュバックする記憶をなんとか抑え込み自宅にたどり着いた。

聞くところによるとあの屑どもは家庭もちで仕事でもいいポジションにいるらしい、

僕は底辺だというのに。

怒りがふつふつと湧いてくる、ネガティブなことを想像するのだけは

得意になってしまった。

スーパーのレジ袋から弁当を取り出し食べる。食べる喜びなどとうに感じていなく

生命維持のためだけの時間が過ぎていく。

手早く食べるとパソコンに戻りネット麻雀tenpoiをやることにした。

毎日このゲームを6時間はやっている、段位とRがあり強さが可視化されているのだ。

僕は協力プレイというのが苦手で独りでできスキル要素があるゲームを好む。

人と関わると罵倒されたりいがみ合うこともあるから

それなら一人で全てを抱え込んだ方が気分的に楽なのだ。

今の僕の段位とレートは上位層に位置している。

まぁ3年もこのゲームをやってきたのだから当然なのだが。

幸いにも今日のptとRはプラスに増えた、気分もいいので寝ることにしよう、

二度と目が覚めないといいと願いながらーー

 

目が覚めたー時計を見ると夕方5時を回ったところだった、

ああ今日も生きる羽目になってしまった。

絶望感を感じながらパソコンの電源を付け冷蔵庫から

昨日買っておいたご飯を食べようとしたーー

ピンポーンーチャイムが鳴る、セールスかなにかだろう、居留守を使うことにした。

早く帰ってくれないかな。

 

ピンポンピンポピンぴんピンぽーン、うるさいな、怒鳴りつけてやろうかと思ったが

こんなことをしてくるのはあいつしかない。

僕は怪訝になりながらドアを開けたーーーーーーーー

 

雫「お兄!また居留守しようとしたでしょ、ダメだよもう」

陸男「別にお前にどうこう言われる筋合いはない」

雫「ひっどーい、せっかく私が家事をやってあげようとしてるのに」

陸男「いいから帰れよ」

雫「はいはいすぐ帰りますよーだ!」

いうと同時にそそくさと料理を作り始めたこいつは僕の妹だ。

僕の親は片親のシングルファザーだったのだが数年前から再婚し、

その連れ子が雫というわけだ。

そういうと羨ましいと思うやつもいるかもしれないがーー

とんでもない、いない方がましだ。

何故ならお節介でぶつぶつと講釈してくるからだ、二、三日に一回は必ず来るのだ。

正直鬱陶しい、早く帰らないかな、そう思いながら立ち上がったパソコンで

ネトゲをしていたらいつの間にか時間が経っていた。

雫「お兄!できたよ、今日はガパオライスを作ってみたの、どう、どう?」

雫は作った料理を食べさせがっている、余程自信作らしい。

陸男「普通だな」

雫「はぁ・・・お兄いっつもそれしかいわないじゃん、それじゃ作り甲斐が無いよ」

そういいながらも毎回作りに来ている、どんだけ暇なんだよ。

雫「パクっ、うーん美味しい、さすが私」

食べ終わると雫は後片付けをしながらこう言った。

雫「お兄もさ、そろそろ働かないと、私はお兄の将来が心配だよ」

また始まった、いつものお説教だ。イライラして妹にやつあたりして帰らせた。

妹が来るといつもこんな調子なのだ。将来だって?今更30も後半になっているのに

働かしてくれるところなんてあるのだろうか。

家の中がしん...と静かになった、僕は気分が落ち込むのを感じていた。

こうなるともう過去の出来事がフラッシュバックしてくるのだ。

僕は元々気が弱く友達も少なかった、オタク仲間とだけ仲が良かったのだが

クラスが別々になってしまった、高2の時だ。

クラスのDQNたちから目を付けられいじめの標的にされた。

いつしか不登校になりひきこもりが今でも続いているのだ。

パソコンがあったので現実逃避にアニメやゲーム、2chをやり続けた。

いつしか年を取り両親も定年で年金生活、これから僕はどうなるのだろう。

時間だけが無情にも過ぎていく。できるだけ考えないように

ゲームをして気晴らしすることにした、麻雀以外にもモソハソハンターという

オンラインゲームをしていて月額2000円払いやっている。

もちろんパーティは組んでおらずNPCを連れているのだ。

このゲームには自信があってハンターランクは999でカンストしているのだ、

適当なモンスターを狩って時間を潰すことにした。

結局ゲームをしてから朝、いつも寝る時間までやっていた、眠くなった

僕はベットに飛び込み意識をなくしたーーーーーーーーーー

一日の終わりーー

そして今日もまた終わりのない日常が続く。

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一応書いてみたがこれは途中で終わらせたもので

本当はさらに文章があるのだが自信が無いのでここまでにしておこう